⑥口臭の原因と対策

薄毛やハゲをおしゃれでカバーできたとしても、口臭がひどければその努力は空しいものになります。口臭は加齢臭と同じく自覚しにくいものです。普段からこまめに対策をしましょう。

舌の汚れ
口臭の大きな原因は舌の汚れです。舌には、歯に付着する歯垢と似たような 細菌や口内の皮膚細胞などが付着しています。鏡で見て、舌が白っぽくなっていたら要注意です。舌をしっかり磨いて掃除をしましょう。口臭をかなり抑えることが出来るはずです。

液体ハミガキを利用するのも良いですが、 薬局で購入できるタンクリーナーがお勧めです。歯ブラシタイプやヘラタイプなどがあり、舌の奥のほうから優しくかき出すようになぞるだけです。

唾液がポイント
口臭予防に最も大きな働きをしているのが唾液です。唾液中にある酵素は、口臭の原因となる細菌を殺してくれます。

口がカラカラに渇くと口臭がきつくなりますが、これは唾液が減少して口の中の細菌が生き残って住み着いてしまうからです。
唾液の分泌量が低下している時は、ガムを噛むことで分泌を促せます。ただし、糖分の少ないガムにしましょう。

水分補給
空腹時に口臭がきつくなることがあります。これは、空腹時にすい臓から十二指腸に分泌される 消化液によるガスの臭いです。こんなときは水分補給をして、ガスを薄めることで口臭を抑えることができます。

水分補給は水や低カロリーのスポーツドリンクが基本です。炭酸飲料やジュースは糖分があるので効果がありません。緑茶やウーロン茶は唾液の分泌を抑えてしまう効果があるので飲みすぎは注意が必要ですが、口臭を和らげる成分を含んでいるので、小ボトル程度なら良いでしょう。

食事の工夫
一つは牛乳です。牛乳は魚や肉などの生臭さを消す働きがあり、またニンニクやニラなどの臭いの強いものを食べた後の口臭予防になります。牛乳に含まれているたんぱく質が、臭いの元になる成分を胃の中で包み込むからです。一番効果があるのは食事をしながら牛乳を飲むことと言われています。ニンニクが入っている料理を食べる時は、食事前に飲んでも効果的です。胃の中に牛乳の膜が出来るので、臭いが付くのを防いでくれます。

そして、梅干しです。梅干しの成分であるクエン酸は、口臭の原因である口内細菌を抑制してくれる働きがあります。また、酸味が唾液の分泌を大いに促してくれます。さらに、体臭の抑制効果もあるので、梅干は臭いのエチケットには万能な食べ物と言えます。ただし、塩分が多いので食べすぎには注意してください。